川島 由次良のちょっくりブログ

役者 川島由次良のofficial blogです。公演情報だけでなく、ちょっくり思いついたことや、ちょっくり書いてみるか。と思ったことを書き残すブログです。

日常。

 

何不自由なく生きている。

 

桜が咲いたね!と子供の声が聞こえ、

ほんとだね!と手を握って答えている。

 

鉄の箱に運ばれ、移動する。

 

この車窓からは、日常が見える。

 

 

陽の温もり、人の笑み、技術発展による工作物。

 

 

でも、この彩から掛け離れたように感じる、死。

 

 

胸糞悪い自殺。

 

 

車窓が止まる。音も光もその場に留まり、暗転する。

 

 

こんなにも色があるのに、たまに見るこの白黒の風景はなんなのか。

 

絶望するわけでもなく、日常から乖離する。

 

人の生と死。

 

 

その奥にある光のような、掴むことのできない、記憶のようなものを、たまに追いかける。

 

 

その世界に音をつけたら?

その世界を表現したら?

 

 

芸術はそんな掴めない何かを感じる。

 

生と死。

 

 

 

絶望。

 

 

そこに、一歩の光を落としていく。

岐路に立つ。

 

光はやがて道となる。