川島 由次良のちょっくりブログ

役者 川島由次良のofficial blogです。公演情報だけでなく、ちょっくり思いついたことや、ちょっくり書いてみるか。と思ったことを書き残すブログです。

舞台「スリーリング!」僕と彼女の生きる道 を終えて。

 

どもっ! 由次良さん?

 

舞台「スリーリング!」が終演致しました。

 

公演に足を運んでくださいましたお客様、応援してくださった皆様、スタッフの皆様、照明の申さん、音響のあさい さん、キャストの皆さん、プロデューサーの仁井さん、脚本・演出家の石井さん、本当にありがとうございました。

 

今回の舞台、稽古が始まってから、長かったようで、短いような、

でも、総じては長く苦しい期間だったな。というのが素直な感想です。

 

今回の舞台出演が決定したのは、1回目のエビスSTARバー公演「花散夜、喜若葉、嗜美酒」が終演を迎えてから、3日目の出来事でした。※略称 花散夜

 

花散夜が終わって、早く舞台に立ちたい!!という欲求が膨れ上がっている時、

 

壱人前企画の仁井さんとご縁を頂いて、出演させて頂く事になりました。

 

出演が決まった時、

 

もう、嬉しくて嬉しくて!!!!

 

そもそも、1月末に上京してきて、伝手があるわけでもない僕が、初舞台を踏ませて頂けてるだけで不思議ではあるのですが、そんな簡単に次が決まるはずもないと思っていたので余計に。

 

直ぐにトントン拍子で決まった事に、驚きと喜びでいっぱいでした。

 

裏で、いろんな方が僕をつなげてくださって、縁を頂けて本当に感謝しかないなと思っております。ありがとうございます。

 

そんなこんなで、舞台「スリーリング!」の出演が決まったのです。

 

が、喜びワクワクからは一変して顔合わせで僕は不安に駆られ始めます。

 

周りのレベルの高さに。。。熱量に。。。。

 

顔合わせで、読み合わせをするんですが、

1人だけレベルがめっちゃめちゃ低い。はい、これ僕です。

モロにわかります。

 

完全に初期村のキャラ設定で、ダンジョンのドラゴンに戦いを挑んでしまった感じ。

 

装備:錆びた剣、ボロボロのシャツ、ポーション3つ

 

推奨レベル50のギルド戦にレベル10も行かない奴がチームに混ざっちゃったみたいな。

 

もうもう、屁の役にも立たない、いや逆に、足引っ張りまくってる。

 

ダイジョブか???オレ。。。。

 

 

そんな不安でスタートした現場でした。

 

いや、もうレベルが低いのは仕方がない。

がむしゃらにやってレベルを少しでもあげるしかない。

 

そうして始まりました。

 

稽古が始まり、先ずぶち当たった壁。

 

それは、「舞台上の動きがわからなすぎてウケる。」ってこと。

 

多面的にお客さんがいたSTARバー公演と違って、一方向にお客さんがいる時に、

どう動けばいいのかわからない。お客さんに背を向けてセリフを吐いちゃう始末。

 

ドラゴンに背を向けて剣を振ってるのとなんら変わんない。

 

他の演者さんと、立ち位置被って、顔すら見えないみたいなのは日常茶飯事。

 

もう本当座組の皆さん、僕のこと邪魔にしか思わなかったんじゃないかな?って思うレベル。ごめんなさい。

 

でも、そんな事はなく座組のみんなは優しくて、防具の磨き方や剣の研ぎ方、急所の狙い方、切り込み方、いろんなことを教えてくれました。ありがとうございます。

 

そして、次にぶち当たった壁。

「声量が小さすぎてウケる。」ってこと。

 

根本的な腹式呼吸ができない。もう、こればっかりは日々の鍛錬。

本番2週間前くらいまで全然ダメで。

 

毎日欠かさず基礎の腹式呼吸の練習をしていたけれど成果がでない。

 

もうね、ぶっちゃけ今面白く読めるように書いてるのだけれど、

絶望よ。情けなさ過ぎて。足引っ張るのって本当につらい。

仲間が助けてくれるのが嬉しいんだけど、情けない。

勝手に自己嫌悪に陥って、仲間になれてないんじゃないか。とか

助けてくれるのが同等に見てもらえてないみたいで悔しいとか。(↑同等な訳がない。驕りも大概にしろって感じですが。)優しさが嬉しいんですが、自分がヘボすぎて辛い。

 

めちゃくちゃありがたいし、感謝で一杯なのに、悔しくてたまんない。

 

そんな毎日で稽古が苦しかった。

 

そして次の壁は

「セリフばかり考え過ぎてウケる。」ってこと。

 

もうね、、、、

 

必死。必死よ!!!

 

セリフを吐くことに。

 

会話が、ただ台本呼んでるみたいになってしまう。

もう、一遍セリフ忘れてきなさい。って思うレベル。

 

こんなんじゃぁ、お客様に見せられないよ。って本当に思ってた。

 

セリフ吐くときには、頭が前後に動いてしまうし。(未だ動くので気を付けてます。)

次のセリフ待ちをしてしまうし。。。

仲間とのコンボ技なのに、次何するか見え見えだから、ドラゴンに避けられる状態。

 

まるわかり。申し訳なさすぎる。

 

それ以外にもいくつもいくつもできないことが一杯だった。

感情や役作りがこじんまりまとめ様として、キャラクターが小さくなっちゃったり。

 

小手先だけで、やろうとおもちゃったり。

 

そんな姿を見透かして、演出家の石井さんに一回防具やら何から何まで剥がされたり。

 

でも、そのお陰でドラゴンと、どうやって戦えばいいのか少し分かった。

本当に座組の先輩のお陰。みんなのお陰です。本当にありがとうございました。

 

粗削りだし、スキルの切れもないし、覚えた技はちょっとだけれど、

最低限闘える状態にはなれたんじゃないかな。と思う。

 

そう思えたのは、本番まで残り数日の時。

なんとか。なんとかだった。

 

それから先、本番5公演は、あっという間でとても短く感じた。

 

お客様に楽しんでもらえただろうか?

僕は僕の仕事ができたのだろうか?

 

その結果は、来てくださったお客様が教えてくださいました。

 

「凄く楽しかった!泣いた!笑った!また、誘ってください。」

それだけで、本当にうれしかった。差し入れまで頂いてしまったり。嬉しかったです。

 

同じ座組のみんなが名プレーをしくれて、僕もちゃんと闘いに加われて。

 

苦しくてもやってよかったな。と思えた。

お客様に喜んでいただけて楽しんで頂けて。本当に良かった。

 

全力でぶつかって。全力で走ったな。っと。

 

粗削りで、使えない技もいっぱいで、まだまだ武器に付呪なんかできないし、

魔法なんて全然使えないけれど、これからもっと鍛錬して、お客様により楽しんでもらえる役者になれるように、今日からまた走り出したいと思います。

 

支えてくださる方あっての舞台。そんな素敵な場でこうして演じることのできる事、こんな僕を応援して下さる方がいらっしゃること、本当に感謝でいっぱいです。

 

本当にありがとうございました。

 

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P.S.

8月に舞台出演決定、11月にも1本決まっています。

来年の予定も!!本当にありがとうございます。情報解禁お待ちくださいませ。

 

今後とも、川島由次良を、応援宜しくお願い致します。